超即納を可能にした4つの努力

「最短で翌日納品、通常でもお急ぎならば2~3営業日程度での納品が可能です。」こんな超即納を実現している中濃印刷ですが、当時、シール業界では「ありえないスピード」と笑われたこともありました。でも、今では「岐阜の田舎にスゴイシール印刷会社がある」と一目置かれるまでになりました。そこには同業者があきれるほどの3つの企業努力があるのです。

1.シール専門メーカーならではの設備投資

1週間は当たり前、今日の明日発送なんていうご注文が毎日のように飛び込んできます。一方では、定期注文のシール印刷が稼働しています。既存のお客様にご迷惑をおかけしないよう、超即納を割り込ませ対応するのは簡単なことではありません。しかし、中濃印刷ではその割り込みを可能にしました。

例えば、15台以上の印刷機を併用運転することにより、急なご注文に即座に対応しています。岐阜県初の間欠式凸版輪転式印刷機をはじめ、デジタル印刷機など計15台以上の印刷機を導入しています。これらを併用運転することにより、超即納など急なご注文の割り込みを可能にしています。

2.生産スピードを大幅アップ

超即納を実現するためには、シール完成までの時間を縮める必要があります。中濃印刷では、超即納サービス開始前より平均20%の時間短縮に成功しました。

例えば、これまで時間がかかっていた版を作る工程を、外注から社内生産に切り替えることにより、大幅な時間短縮を可能としました。版というのは、ハンコみたいなもので、高品質のシール印刷には欠かせないものです。しかし、版を作る機械はとても高価で、ほとんどのシール専門業者さんは導入を避け、外注に出しているのが現状です。これを社内生産に切り替えるだけでも、2日間の時間短縮につながります。

さらに、紙、インクなどの印刷資材を大量に在庫することにより、仕入れ時間を省略しています。在庫を持ちたくないというのは、どこも同じ。受注してから資材を発注する会社もあるくらいです。だから時間がかかる。中濃印刷が在庫を抱えられるのは、全国のお客様からの多くのご注文のおかげで、他社よりも在庫の回転が速いからです。

さらにさらに、工場とオフィスを統合した新社屋完成により、業務効率が格段に向上しました。それまでは、スタッフ間の伝達ミスや遅れ、在庫確認など、工場とオフィスで食い違うことが少なくありませんでした。結果、最初からやり直しなんてこともあり、思わぬ時間を要していました。しかし、工場とオフィスが一体となった今では、さらなる即納にさえ対応できる強力な力を持つことができました。

3.社長自らがお客様対応

超即納のお客様に関しては、社長自らが対応させていただいています。

超即納の場合、印刷機の空き具合、スタッフの予定、印刷資材の有無、運送会社など印刷知識だけでなく、会社や関係会社全体を把握している必要があります。社長自らがお客様対応させていただくことにより、即決即断、指示の敏速、作業の効率化に役立っています。

4.スタッフのプロ意識

そして何よりも誇りにしていることがスタッフのプロ意識です。いくら設備投資をし、業務改善しても、そこにスタッフのやる気がそそがれなければ今のサービスを維持することはできません。

「仕事をためない習慣を作り」簡単そうでなかなかできないことです。納期が先だと、ついつい後回しにしがち。いつしか仕事は溜まってしまうものです。そんな時、急な注文が入ってくると、もうお手上げ。中濃印刷では、「その日の仕事はその日のうちに」をモットーに、急な仕事にも対応できる仕組み作りをしています。